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久賀島潜伏キリシタン資料館7周年記念

国際シンポジウム
「上海から長崎・五島・韓国へ渡った聖像、聖画、祭具、書物」
2026年2月28日(土)開催

会場:久賀島潜伏キリシタン資料館

時間:10 : 30 – 13 : 00

司会:郭南燕(明治大学)

<発表題目>

李容相(青山学院大学)「宣教師の道:フランス〜上海〜長崎・韓国の航路」
島由季(大浦天主堂キリシタン博物館)「大浦天主堂キリシタン博物館所蔵資料を中心とした土山湾作品」
南ソラ(韓国教会史研究所)「韓国の教会を彩る土山湾の聖像と祭具」
崔英修(韓国又松情報大学)「韓国収蔵の慈母堂刊行のカトリック書物」
郭南燕(明治大学)「長崎市と五島列島に息づく聖像、聖画、祭具、書物」

入場無料(要事前予約)
電話: 0959-77-2788
Mail:uemuratosio@ap.wakwak.com(世話役:上村)

「久賀島潜伏キリシタン資料館」
〒853-2173 長崎県五島市久賀町412-2
アクセス:福江港 → 久賀島田ノ浦港 → 資料館まで2.3km

主催:久賀島潜伏キリシタン資料館、
   日本学術振興会 科学研究助成事業 基盤研究B「日本における上海土山湾工房作品の流布と影響に関する調査」(明治大学) 

後援:五島市・五島市観光協会


久賀島潜伏キリシタン資料館の設立

 イエズス会士でポルトガル人修道士ルイス・デ・アルメイダ(1525〜83)と日本人修道士ロレンソ(1526〜92)が初めて五島列島にキリスト教を導入したのは1566年である。久賀島(37.35km2)は、17世紀から五島藩に組み込まれ、18世紀の終わりに五島藩の開拓移民政策にしたがって、大村藩から約三千人の潜伏キリシタンが移住し、過酷な条件下で信仰を維持していた。1865年の大浦天主堂における「信徒発見」後、久賀島の潜伏キリシタンも信仰を宣言したが、政府の凄惨な弾圧を受け、多くの殉教者が出た。
 このような史実を後世へ伝承していくために、久賀島潜伏キリシタン資料館が2018年12月13日に開館した。殉教者42人を追悼するとともに、キリシタン時代の茶器、灯籠、マリア観音、殉教者由来のロザリオ、ヨーロッパ、中国、南米から渡ってきた聖像、ミサ祭具、信心物、現代画家の作品などを収蔵し、中世から近代までの久賀島の信仰を示す品々を展示している。
 本資料館は、2025年12月に設立7周年を迎える。所蔵資料が日本内外の研究者の注目を集めて、雑誌や書物で紹介されるようになった。今回は国際シンポジウムを開催する。

 この資料館で特に注目を引くのは、かつて細石流教会堂を飾っていた聖像3体「聖アンナ」「聖母子」「聖ヨゼフ」である。いずれもイエズス会が中国上海で運営した土山湾孤児院の芸術工房(1860年代〜1950年代)で作成された聖像である。この土山湾工房は、中国、日本、朝鮮および他のアジア地域のカトリック教会のための聖像、聖画、祭具の制作を目的として設立されたものである。
 シンポジウムの発表者は、本資料館の聖像を前にして、明治初期から昭和初期まで、土山湾工房の聖像、聖画、祭具、カトリック書物が数多く日本と朝鮮に輸入され、再宣教のために役立てられ、現在、長崎・五島列島・韓国の教会・博物館・資料館などに収蔵されていることについて報告する。